先人から受け継いだ伝統を守り、そして育む
南部白雲木彫刻工房は明治31年より三代に渡り、
国指定伝統工芸「井波彫刻」を生業として参りました。
江戸中期より歴史を持つ井波彫刻の世界も時代の移り変わりとともに変化し、
白雲工房においてもまた、初代・二代目・三代目と各々が
自らの個性を生かし工房のかたちを作ってきました。
白雲工房120年。
社寺仏閣の装飾彫刻や祭礼彫刻、住宅欄間、天神様などの制作に始まり、
その技術を生かした「看板サイン」もまた新たな井波彫刻の伝統として
現代のニーズに受け入れられるよう力を注いでいます。
初代より一貫して変わらない事は、依頼主の想いや物語性を軸としたオーダーメイドである事。
そして100年200年と大切にされ残していけるものを、喜んでいただけるものを作る事。
そんな想いで伝統を育んでおります。
井波という歴史と伝統ある町に育てられ、先人がいたから今がある。
先人がご苦労をして積み上げてきた階段をまた、
一段一段重ねていくよう大切に育んでいく。
井波の職人として受け継いできた事を守り、
そして次の世代に繋げていくためにも
「今」必要とされる事をその技と心で発揮していけたらと思います。
三代目 南部白雲 Nanbu Hakuun Ⅲ